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夏でもインフルエンザ流行 沖縄県、きょうにも警報発令

県内の定点医療機関で第35週(8月26日~9月1日)に確認されたインフルエンザの平均患者報告数が20・31人となり、全国平均(0・39人)に比べて突出していることが10日、国立感染症研究所のまとめで分かった。直近の36週(2日~8日)も、県内は流行警報発令基準の30人を超える勢いで、感染が拡大している。県は11日にも、冬以外では10年ぶりとなる流行警報を出す考え。

 県教育庁によると、10日は学年閉鎖した小学校が1校あったほか、学級閉鎖の小中学校も13校あった。9日は、へき地の小中学校1校が学校閉鎖したという。

 インフルエンザの流行は全国的に冬がピーク。県地域保健課によると、県内は数年に1度のペースで夏(6~9月)に流行することがあるが、明確な理由は分かっていないという。ただ警報基準に達する流行はまれで、夏の発令は新型インフルエンザが流行した2009年以来となる。

 県内の患者報告数は8月5~11日(第32週)に10・64人となり、県が注意報を発令していた。インフルエンザの予防接種は10月ごろから始める医療機関が大半で、県は(1)手洗い(2)マスク着用などせきエチケット(3)人混みを避ける(4)規則正しい生活-など予防策の徹底を呼び掛けている。

(写図説明)1医療機関当たりのインフルエンザ患者報告数