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歯の問題は「悪習慣」で繰り返される!?その悪習慣を根絶するためには…

顔にはシワやたるみが現れ、体には脂肪が増え…こんな「体の変化」を迎えるアラフィフ世代。劣化は口の中でも起きている。顕微鏡やCTを使用し細部までケアする最新治療を行っている「山口歯科クリニック」院長の山口義徳さんに、アラフィフ世代の口腔内に何が起き、歯のケアをどう考えるべきか伺った。

◆ 治療の前と後、同じ生活習慣ではいい歯は保てません

山口さんが行っている顕微鏡歯科治療は、細部までケアできるため、歯のメンテナンスの精度も高いといわれている。そんな最新治療を行いながら確信したのは、全身ケアとの共存だとか。

「細かな部分まで丁寧に治療を行っても、また同じ場所や違う部分に問題を抱える患者さんも少なくありません。やはり、治療後に治療前と同じ食生活や生活習慣を繰り返してしまうと、同じようなトラブルが再発することが少なくありません。歯周病になると全身に影響するといわれますが、生活習慣が歯に与える影響も大きいのです」

そんなことから、治療オプションとして分子整合栄養学も取り入れているのだそう。

「糖質の摂取量の高い人は、その習慣を継続し続けると、歯のトラブルを起こしやすい傾向にあると考えています。低血糖になるとアドレナリンが優位になり、歯をくいしばったりするので、歯がもろくなってしまうこともあるようです。こういった糖質摂取のアドバイスをすることもあります。私自身、糖質を抑える生活で体調も歯もいい状態を保っています。パーツで考えるのではなく、歯も全身で考えていくことが必要だと思いますね」。

イラスト/内藤しなこ 取材・原文/伊藤まなび