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医師で作家の鎌田實さん、認知症予防法伝授 講演会にシニア600人

医師で作家の鎌田實さんが23日、佐賀市水ケ江の市医師会立看護専門学校で講演した。シニアを中心とした約600人に「軽い運動が記憶力の向上につながる」と認知症予防の生活習慣を伝えた。

 鎌田さんは「アクティブな中年女性は認知症になりにくい。だからこそ健康的な生活習慣を身に付けることが大事」と強調。記憶力のアップには「1日10分から15分の程度の軽い運動がいい」と話した。

 軽い運動として、しゃがんだ姿勢から4段階に分けて立ち上がる鎌田さん考案の「スーパースクワット」を来場者と実践。「腹筋を鍛え、姿勢が良くなり、腰の負担が軽減できる」と紹介し、会場から「しんどい」との声も漏れ聞こえた。

 自身が監修するミズ・溝上薬局の「がんばらない健康長寿実践塾」の第5回セミナーで、塾生らに語った。セミナーでは、西九州大学リハビリテーション学部の大田尾浩教授による塾生の健康状態の報告会、かつて長野県の諏訪中央病院で鎌田さんと一緒に働いていた奥知久さんによる特別講演もあった。