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もしかしたら病気かも。本当は怖い女性の「足トラブル」

「足が痛くて、夕方になると靴を履いていられない」「夜になると、靴を脱いではだしで歩きたくなる」。こんな風に感じたことはない? 当たり前のことって思っているかもしれないけれど、それは足がトラブルを起こしている症状の可能性も。外反母趾をはじめとした、女性に多い足トラブルについて、整形外科医で「お茶の水整形外科」院長の銅冶英雄先生にお話を伺った。

「足が痛い」や「靴を履くと辛い」を軽視するのはNG!

靴を履いていると足が痛い……と感じる女性は少なくない。そんな当たり前の状態でも、「痛みがあるなら、足に疾患を抱えている可能性がある」と語る銅冶先生。

「パンプスはヒールがあるため、つま先に重心がかかります。パンプスのデザインはつま先が細くなっているものが多いですよね。そのため、足先部分が無理な形で圧迫され、痛みや変形が出やすくなります。“痛みが出ている”ということは、足に何らかの負担がかかり、変形や炎症などのトラブルが起きていることが考えられます。“パンプスは痛いのが当たり前”、“多少痛くてもおしゃれが優先”と考える女性が多いようですが、痛みを見逃してしまうと、次第に足が変形し、足のアーチがゆがみ、外反母趾などに進行することも少なくありません。痛みがある、靴を履くのがつらいと感じることがあったら、我慢せずに整形外科で相談することも必要です」

痛みがあれば、保険診療になる可能性も

あまりにも日常的なことなので、「単に靴が合わなかっただけかも」「病院に行くほどではない」と思ってしまいがちなのが足のトラブル。そこで銅冶先生に「この症状があったら病院に行くべき」というポイントをあげてもらった。

「まず1番わかりやすい症状は、痛みです。買ったばかりの靴で痛みが出るのは、まだ靴が足になじんでないということもあります。しかし、いつも足が痛い、家に帰って靴を脱いでも足に痛みを感じるという人は、受診したほうがよいでしょう。また、足裏にタコやウオノメがよくできている人も要注意です。特に、足裏の親指と人さし指の間から人さし指にかけて、指から少し下がった部分にタコやウオノメが出る人は足の形が悪くなっている証拠といえます。タコやウオノメがなくてもその部分の角質が厚くなっている人も、余分な負荷がかかっているといえるでしょう」

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