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【感染症ニュース】インフルエンザ 推定患者数は約40,000人と7週連続で減少 学校休校の継続により流行は収束に近付いて行くと予想される

2020/3/9~3/15(2020年第11週)のインフルエンザの1週間当たりの推定患者数は約40,000人となり、7週連続で減少しました。また、週明けの月曜日(3/16)の推定患者数は約6,000人と前週の月曜日(3/9)の値を下回っており、インフルエンザの患者数は更に減少していくものと予想されます。

◆年齢群別情報
 2019/9/2~9/8(2019年第36週)から2020/3/9~3/15(2020年第11週)週までの累積の推定患者数は約6,958,000人であり、2019年10月1日現在の人口統計を元にした累積り患率は5.52%でした。年齢群別での累積り患率は5~9歳(26.55%)、10~14歳(18.31%)、0~4歳(13.76%)、15~19歳(6.17%)、30~39歳(5.78%)、40~49歳(5.62%)、20~29歳(3.92%)、50~59歳(3.52%)の順となっています。

◆ウイルスの型
 国立感染症研究所感染症疫学センターの病原微生物情報(https://www.niid.go.jp/niid/ja/iasr.html )によると、今シーズンこれまでのインフルエンザ患者由来検体から検出されたインフルエンザウイルス4,483検体解析)は、A/H1pdm が90.6%と最多であり、次いでB型7.1%、A/H3(A香港)亜型2.3%となっています。

 2020/3/9~3/15(2020年第11週)のインフルエンザの推定患者数は7週連続で減少しました。全国の多くの学校では休校が継続しているため、インフルエンザの流行はこのまま収束に近付いて行くものと予想されます。


監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏