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冬の身近な危険「ヒートショック」 命を守るためには
冬の身近な危険“ヒートショック”。気温が10度を下回ると重症になる確率が一気に上がるといいます。命を守るためにやるべきこととは…。
ヒートショックとは、急激な気温の変化が体に与える影響のこと。専門家によると、外気温が下がるこの時期から注意が必要だといいます。
「(冬場に)暖かい部屋から外に出るとゾクゾクしたり、逆に外から暖かい部屋に入るとボーっとする。血管の収縮・拡張により、血圧が急に上がる下がる、それにより心臓に大きな負担がかかる。血管がもろくなっていて、調節機能の衰えがある方は、急激な温度変化についていけない」(名古屋掖済会病院 北川喜己 救命救急センター長)
中でも、冬場の浴室で起きることが多く、命の危険にさらされることもあるといいます。
「浴室に限った出動事案については、今年11月からもう増えてきていまして。意識を失われたりとか、自分で助けを呼ぶことができない方が非常に多いです。ご家族に気付かれにくく、重症化してしまうケースが多いです」(名古屋市消防局 救急課 大久保圭祐さん)
名古屋市消防局によると浴室内での搬送件数は、今月、名古屋市内で34件。うち、心肺停止などの重症化は7件あったということです。
「特にご高齢の方。できれば熱いお湯に長時間つかることはさけていただいたりとか。だんだん汗ばんできたのを目安に(浴槽)から出るということを心がけてほしい」(名古屋市消防局 救急課 大久保圭祐さん)また、浴室のほかにも、寝室や暖かい部屋から気温差がある廊下、トイレ、台所などへの移動は要注意です。1枚上着を着る、スリッパを履くなどの対策がおすすめです。
寒気が流れ込んで外気温が下がるこの時期、ヒートショックには注意が必要です。
中京テレビNEWS