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「現役世代」に発症 若年性認知症支援セミナー/埼玉県

11/5(月) 19:36配信

テレ玉

65歳未満で、物忘れや判断力低下などの症状が現れる「若年性認知症」について理解を深めるためのセミナーが、さいたま市で開かれました。

厚生労働省によりますと「若年性認知症」の患者は、全国でおよそ3万7800人、埼玉県内ではおよそ2000人と推定されています。発症する年齢が平均で51歳と、いわゆる「現役世代」が多いことから、仕事の継続や子育てのほか、配偶者への負担が課題となっています。

セミナーでは、おかやま県若年性認知症支援センターの片山禎夫センター長が、「支援する意識ではなく、認知機能が低下した患者の苦しみや喜びを、ともに理解する仲間意識が必要」と指摘し、相手の『介護されている』という気持ちをなくすことを強調しました。

このあと、妻が若年性認知症となった夫婦が登壇しました。妻は、「診断を受けたときに、この世の終わりかと思った。今は、ボランティア活動の仕事で多くの人とふれあいながら、楽しく暮らしている」と若年性認知症と向き合いながら生活していることを語りました。

参加者たちは、症状の特徴や心理状態を学び、患者への寄り添い方について、理解を深めていました。