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<アルツハイマー>「物忘れの悩みはICTが解決」 仙台で講演会

世界アルツハイマーデー(9月21日)関連行事の記念講演会が4日、仙台市青葉区の市シルバーセンターであった。認知症の人と家族の会県支部が主催し、約120人が集まった。

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 60歳でパソコンを習い始め、81歳でスマートフォン向けゲームアプリを開発した若宮正子さん(83)=神奈川県藤沢市=が、「デジタル機器はシニアの強い味方」と題して講演した。

 「物忘れの悩みはICTが解決する」と強調し、思い出せない言葉のインターネット検索、カレンダーアプリを使った予定管理などを勧めた若宮さん。話し掛けると動作するAIスピーカーは「シニアの自立にすごく役立つ」と紹介した。

 若宮さんは「社会の進歩や変化を嘆くのではなく、(加齢で)失った以上の新しい知識や技能を身に付けよう」と呼び掛けた。

 若年性認知症の患者、家族らでつくる「翼」の活動報告もあり、患者の男性は「認知症と診断されたが、今後も誰かの役に立ち、地域社会との関わりを実感したい」と思いを吐露した。