介護・医療関連ニュース

「炎症性疾患」治療薬を開発 福島医大、目の病気など改善期待

福島医大免疫学講座の関根英治教授らの研究グループは、免疫システムの一つ「補体」の活性化を阻害する融合たんぱく質を新たに開発した。補体の活性化によって引き起こされる加齢とともに視力が低下する黄斑変性症など炎症性疾患の治療薬へ応用が期待される。同大が27日に発表した。  補体は、体内に侵入した病原微生物を、抗体と組み合わさることで排除する効果を持つ。補体は活性化により作用が発揮されるが、過剰に活性化すると強い炎症が生じて臓器に障害を起こす。  研究グループによると、補体は三つの経路を通じて活性化。グループはこのうち、「レクチン経路」と「第二経路」で活性化を阻害する治療薬の開発に着手した。両経路で活性化を制御する補体などを組み合わせ、融合たんぱく質を作成した。