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新型コロナウイルス感染? 症状が出たら・・・まず保健所に電話連絡

発熱やせきなどの症状が出た場合は、どうすればよいのか。

 まずは武漢での滞在歴があるか、武漢から来た人と接触した心当たりがあるかを確認する。該当する場合、家族らへの感染を防ぐため「せきエチケット」を心がけたい。

 マスク着用時のポイントは鼻と口を隙間なく覆うこと。着けた後はマスクに手を触れないよう注意する。マスクがない場合、せきやくしゃみは手ではなくハンカチや上着の袖で受ける。

 医療機関には直接出向かず、事前に地元保健所や医療機関に電話連絡し、どう受診すればいいかを確認する。連絡先がわからない場合は、厚生労働省や自治体が開設した電話相談窓口に連絡する。

 この時期は、インフルエンザや風邪の患者で医療機関は混み合っており、新型コロナウイルスが持ち込まれると感染拡大につながる恐れがあるためだ。

 このウイルスは、主に感染者のせきやくしゃみのしぶきを吸い込む「飛沫(ひまつ)感染」で広がるとされる。ウイルスが付いたドアノブなどに触れた手で、口や目を触って起きる「接触感染」もあり得る。

 感染予防の第一は、手洗いの徹底だ。せっけんを泡立てて15秒間手指をこすり、指の間や爪の先までしっかり洗う。その後、流水で15秒間洗い流す。人混みでは感染リスクが高まるため、携帯用のアルコール消毒液でこまめに消毒する。帰宅後も再び消毒するといい。

 本村和嗣・大阪府感染症情報センター長は「中国の死亡例の多くは高齢者や持病がある人だ。これらに該当する人は特に、人混みを避け、不要な外出をしない方がいい」と呼びかける。