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よい睡眠で「脳のお掃除タイム」を作れば、認知症予防にも!
認知症にならないために、40代からできる暮らし方として、「適度な運動」、「ストレスの軽減」などがある。さらに今回は「良質な睡眠」をとることの重要性を、ブレインケアクリニック名誉院長で、アルツハイマー病の画期的治療プログラム「リコード法」の日本初の認定医、今野裕之さんに解説してもらった。
●<睡眠>質のよい睡眠で「脳のお掃除タイム」を確保
質のよい睡眠をとることで、脳の老廃物の排出を促すメカニズムがきちんと働く。
寝る前はテレビやパソコンの電源は切って静かな環境を作ろう。寝る直前までスマホをいじっているのはNG。また、起きる時間がバラバラだと体内時計のリズムが乱れる。睡眠時間の長さにはこだわらなくてよいので、就寝時間が遅くなっても、起床時間は一定に。休日もリズムを変えないようにしよう。眠りへと誘い、活性酸素を除去する働きを持つメラトニン(別名:睡眠ホルモン)は、太陽の光を浴び、その刺激が脳に伝わってから約15時間後に分泌が増えてくる。朝の日光をきちんと感じることも大切。
●<脳トレ>毎日の生活の中で脳に刺激を。対人コミュニケーションも大切
脳トレといっても、難しいことをする必要はなく、日常生活の中で手軽にできることから始めてみよう。
「日記を書く」「ナビを使わずに目的地に行く」「本の音読」「シャドウイング(テレビやラジオから聞こえてきた言葉を続けて復唱)」「笑う(深呼吸効果で脳に酸素が。鏡を見て笑顔を作るだけでも脳に刺激がある)」などでいい。また、人とのコミュニケーションは有効な脳トレになる。相手の表情を読み取り、声を聞いて内容を理解し、適切な返答を考えるなど、さまざまな機能を使う優れた認知トレーニングだ。
撮影/三木麻奈 スタイリスト/サイトウレナ 構成・原文/瀬戸由美子