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認知症の母に、50歳の娘が届けた感謝の手紙
一年の締めくくりに「ありがとう」の気持ちを綴るクリスマスカードや新年に向けた年賀状。感謝の気持ちを感じることで健康と幸福度が上がることは、科学研究で明かされています。また感謝の心を表すことでさらに関係性が強くなるということも。50歳の誕生日から毎週1通、合計50通の「感謝の手紙」を贈るという計画をスタートした作家は、認知症を患う母親を最初の受取人にします。彼女の心温まるストーリーとともに感謝の手紙の書き方、届け方をあなたへの「感謝の手紙」としてお伝えします。
クリスマスカードや年賀状書きのラストスパートを迎えられているころでしょうか。一年の締めくくりに「ありがとう」の気持ちを込めて送るこの手紙にも、あなたを幸せにするカギがあります。
幸福学のエキスパート、ソニア・リュボミアスキー博士によると、私たちの幸せを決める要因として、幸せを感じられる遺伝的な力である遺伝要因は5割。どんな仕事をしているか、パートナーがいるかいないか、美人かそうでないかという環境要因は1割。それに対して「どう行動するか」という行動要因は4割を占めるといいます。
また、感謝の気持ちを感じることは、健康と幸福度を高めると考えられています。そしてその感謝の気持ちを表すことは、さらにお互いの関係性を強くします(1)。けれども感謝を表すことはどこか形式的で、表面的に終わりがちでもあります。そこでこのエクササイズで「書く」力の助けを借りて、相手に対する感謝の心をより深く感じる行動をとってみましょう。
受け取り手には、とても感謝しているけれど、今まで特に深い感謝を表したことがない人を思い出してみてください。それは親かもしれないし、親戚やパートナー、子ども、友達、先生、または同僚や隣人かもしれません。しばらく連絡を取っていないけれど、お世話になった恩師などもいいでしょう。
そして「感謝の手紙」を書くときには、以下のステップを踏んでください。