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【健康最前線】健康年齢を下げる食生活の見直し - ZAKZAK

近頃、実年齢ではなく、健診数値による「健康年齢」で保険料が決まる健康増進型保険が話題だ。更新時の健診数値の改善で「健康年齢」が下がれば、保険料はさらに下がる仕組み。しかし、食生活の改善は難しく、「平成26年版厚生労働白書」によれば、メタボとその予備群は40代男性で約42%、50代では2人に1人の割合。健康年齢を下げるためには、食生活をどう見直せばよいのか。

 帝京大学医学部附属新宿クリニックの藤森新院長が説明する。

 「血糖値、血圧、中性脂肪、肝機能数値などは、それほど太っていなくても上がりやすい人がいます。健診数値の悪い人は、医師の指示に従って食生活を改める必要がありますが、少し悪い境界型の方は、健診前に節制するだけで検査数値を下げることは可能です」

 ありがちなのは、健診1週間前から飲酒を控え、ご飯の量や脂っぽい料理を少なくすること。ただし、血糖値検査の「ヘモグロビンA1c(HbA1c)」は、「変わらない」といったことも起こりやすい。

 「HbA1cは、1~2カ月の血糖変動に関わるため、健診日より1カ月前程度から取り組むことが大切です。1日130グラム程度の糖質に抑えると、糖尿病が改善したとの研究報告があります」

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