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レンサ球菌、9年ぶり流行 石川県が警報発令
石川県は5日、発熱や全身のだるさ、喉の痛みが特徴の「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」が流行しているとし、警報を発令した。1月27日~2月2日の1週間に、県内の定点医療機関29カ所で270人の患者報告があり、1定点当たりの患者数が9・31人と警報基準値(8人)を超えた。
2011年2~3月にも基準値を超えたが、当時は警報を発令する制度が始まっておらず、発令は今回が初めてとなる。
レンサ球菌の潜伏期間は2~5日間で、飛沫(ひまつ)感染や接触感染により広がり、児童で多く罹患(りかん)する。吐き気を伴う人もいる。1週間程度で症状は落ち着くが、しょうこう熱や腎炎などを引き起こすこともある。
県によると、地域別の1定点当たりの患者数は、能登中部が26・00人と一番多く、金沢市8・90人、石川中央6・33人、南加賀5・83人、能登北部1・33人と続いた。今年に入り、患者数が急増し、能登中部が突出して多い要因は不明という。
県の担当者は「新型コロナウイルスによる肺炎予防と同じで、マスクを着用し、手洗いを徹底してほしい」と呼び掛けた。
県は5日、川北町川北小、能美市宮竹小、同市根上中で、インフルエンザとみられる集団風邪が発生したと発表した。37人が発熱などの症状を訴え、学年、学級閉鎖の措置を取った。
北國新聞社