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医師が治療に悩む患者の消化器系疾患1位の「機能性ディスペプシア」って知ってる?
現在、日本人の2人に1人が悩む “胃の不調”を抱えていると言われている中、ヒューマン・データ・ラボラトリは、日々患者と接している全国の医師350名を対象にインターネットによるアンケート調査を実施した。
※グラフありの元記事は下記同タイトルをクリックすることで見ることができます
医師350人に「胃弱」に関するアンケートを実施
その結果、主要消化器系疾患のうち、治療に困る消化器系疾患の第1位に「機能性ディスペプシア」があげられた。
機能性ディスペプシアは、胃の不調、胃弱の大きな原因としていま注目されている疾患だ。発症にはさまざまな要因が重なり、治療の難しい病気としても知られている。今回の調査からも、「患者の増加を実感している」、「薬が効きにくい」、「治療体系が確立していない」など特筆すべき回答が得られ、専門医も手こずる”胃の不調“、機能性ディスペプシアの姿が浮き彫りになった。
*機能性ディスペプシア(FD)とは、症状の原因となる器質的、全身性、代謝性疾患がないにもかかわらず、慢性的に心窩部痛や胃もたれなどの心窩部(みぞおち)を中心とする腹部症状を呈する疾患(日本消化器病学会ガイドラインより)
機能性ディスペプシアの患者の特徴
Q 機能性ディスペプシアの患者さんの外見的・内面的特徴として多いと感じるものは何ですか? (n=350)
機能性ディスペプシア患者の外見的・内面的な特徴について聞くと、第1位は「神経質」、次いで「やせ型」、「ストレスフル」の順となった。機能性ディスペプシアの患者は、外見はやせ型で、内面は神経質でストレスフルな人が多いことが浮き彫りとなった。
主要な消化器系疾患の中で、原因を特定しにくいと思う疾患を聞いたところ、約9割(86.6%)の医師が機能性ディスペプシアと回答し、他疾患を大きく引き離して第1位。なぜ機能性ディスペプシアの症状が出ているのか、その原因を特定するのに、多くの医師が頭を悩ませている実情が明らかになった。
4人に1人の医師が、自身で胃の不調を感じた際に摂取する食材として「ヨーグルト」と回答
Q もし先生ご自身が胃に不調を感じたとしたら、摂取する食材はありますか? (n=350)
もし自身で胃に不調を感じたとしたら、どんな食材を摂取するかを聞いてみたところ、第1位には「ヨーグルト」が選ばれた。4人に1人の医師が「ヨーグルト」を摂取すると回答しており、胃の調子が悪い時に適した食材と考えていることが示唆された。第2位以下は、「おかゆ」、「豆腐」、「うどん」と続き、胃にやさしい食材が上位にあがった。
調査概要
調査名:胃の不調に関する調査
調査方法:インターネット調査
実施期間:7月16日(火)~7月19日(金)
調査対象:機能性ディスペプシアの診療経験のある医師350名
構成/ino@DIME