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認知症予防に。葉酸とタンパク質がしっかり摂れる「豚しゃぶのごまサラダ」

超高齢化社会の現代日本で、今や「認知症」は深刻な社会問題だ。認知症とは「病名」ではなく、認識・記憶・判断に関する力が衰えて日常生活や社会生活が困難になった「状態」のことを言い、原因となる病気にはアルツハイマー型認知症や脳血管性認知症などがある。その多くは脳に老廃物が蓄積したり、脳の血管に障害が起きたりすることで、神経細胞がダメージを受けることで起こる。

「こうしたダメージに大きくかかわっているのが40歳頃からの生活習慣、特に食生活です。認知症の前段階(軽度認知症)なら、食事習慣の見直しや栄養補充によって、改善する人もいるくらい、脳の機能と食事には密接なつながりがあります」と語るのは、独自の認知症治療プログラムを開発し、日々診察を行う、ブレインケアクリニック名誉院長の今野裕之さんだ。

そこで、認知症予防となる栄養充実のごちそうサラダをご紹介しよう。脳の老化を予防する葉酸や抗酸化成分が豊富な野菜は毎日しっかりと摂りたいもの。タンパク質食材の肉も加えれば、栄養が充実するうえ、これ一品で食べごたえのあるごちそうになり、一石二鳥だ。

認知症予防に。葉酸とタンパク質がしっかり摂れる「豚しゃぶのごまサラダ」

豚しゃぶのごまサラダ

豚しゃぶのごまサラダ

【作り方】
湯を沸かし、豚ロース肉100gをしゃぶしゃぶし、冷水に取り水気をきる。木綿豆腐100gはスプーンで粗く崩す。玉ねぎ1/4』は薄切りにして塩少々をふりかけ、軽くもむ。トマト1/2個はくし形に切り、乾燥わかめ大さじ1は水でもどし水気をきる。

次にごまドレッシングを作る。白ねりごま大さじ1、すりおろしたしょうが小さじ1、しょうゆ大さじ1、はちみつ小さじ1、酢大さじ1/2、白すりごま小さじ2を、ボウルで混ぜ合わせる。そこに豚肉、豆腐、玉ねぎ、トマト、わかめを加えてあえる。

豚肉は動物性、豆腐は植物性。ふたつのタンパク質素材のWパワーが摂取できる。また豚肉に含まれるビタミンB1 が持つ糖質の分解を促す働きを、玉ねぎに含まれるアリシンがより高める。

撮影/三木麻奈 料理/舘野真知子 スタイリスト/サイトウレナ 構成・原文/瀬戸由美子