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富山大学附属病院 乳がん先端治療センター開設

乳がんは、女性のがんの中で最も患者が多いといわれ増える傾向にあります。富山大学附属病院に乳がんに特化したセンターが開設されました。
リポート「女性の11人に1人がかかるといわれる乳がん。富山大学附属病院では乳がんに関する先端治療を提供するセンターを新たに設立しました」
富山大学附属病院は4日会見を開き、今月1日、「乳がん先端治療・乳房再建センター」を開設したと発表しました。近年増加傾向にあり深刻化しやすい乳がん。医療の進歩とともに検査や治療方法も多岐にわたり、多くの専門技術が必要とされています。センターの設立は先月、日本トップクラスの手術経験がある形成外科医が着任し、「形成再建外科・美容外科」が新たに開設されたのを機に実現しました。
特徴は、乳がんになる前の乳房の予防切除や、治療で失われた乳房を再生医療で新しく作る「乳房再建」ができることで、全国の大学病院でも珍しいとされています。
乳房再建の方法としてシリコンをいれる従来の方法だけでなく、患者自身の筋肉や脂肪の組織を使う方法、幹細胞を培養して注入する再生医療を応用した方法にも取り組み、個々の患者に合わせたさまざまな治療の選択肢を提案します。
乳がん先端治療・乳房再建センター副センター長佐武利彦医師「全摘したときに綺麗な乳房を取り戻して、その人がその人らしく生きられるようにしたい」
乳がん全体のおよそ10パーセントは遺伝性だといわれていますが、遺伝子検査では生まれつき特定のがんになりやすい遺伝子が分かり治療に役立てられるメリットがある一方で、患者が不安感をいだくことが懸念されています。センターには、北陸で唯一の「認定遺伝カウンセラー」が在籍し、患者の病歴や家族の病歴などからカウンセリングを行い患者に寄り添っていきます。
認定遺伝カウンセラー福田令さん「遺伝カウンセラーとして継続的にサポートし、ライフステージに合わせてカウンセリングが利用できる体制を」

富山テレビ放送