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軽度の認知症を抑制 富士フイルム富山化学の薬、臨床試験

富士フイルム(東京)は25日、欧州で子会社の富士フイルム富山化学(同)が開発したアルツハイマー認知症治療薬「T―817MA」の臨床試験を始めたと発表した。軽度の認知障害がみられる患者を対象とし、抑制効果を調べる。

 富士フイルムによると、既に米国で実施した臨床試験の成果を生かし、欧州では同試験の第2段階「フェーズⅡ」から始める。認知症を発症して2年7カ月以内となる軽・中程度の患者200人を対象に、認知症の主原因とされる「タウタンパク質」が減少するかを検証する。

 2023年までに第2段階を終え、最終段階を経て早期の発売を目指す。

北國新聞社

最終更新:12/26(木) 1:30
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