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認知症疾患医療センター、「地域型」を追加指定 - 神戸市、10月1日付で2施設(医療介護CBニュース)

神戸市は27日までに、認知症疾患医療センターとして新たに2施設を指定すると発表した。指定は10月1日付。単科の精神科病院などが対象となる「地域型」として、認知症の鑑別診断や身体合併症への急性期対応などを担う。【新井哉】

 市はこれまでに5施設を同センターとして指定済み。3月31日には「認知症の人にやさしいまちづくり条例」を公布し、認知症を「重要保健課題」と位置付け、診断や治療などの支援を充実させる方向性を示していた。

 今回指定するのは、宮地病院(東灘区、88床)と市立医療センター西市民病院(長田区、358床)。地域の認知症医療提供の拠点として、▽鑑別診断とそれに基づく初期対応▽行動・心理症状と身体合併症への急性期対応▽専門医療相談▽認知症疾患医療連携協議会の設置・運営―などを行う。

 市は今後も認知症対策を強化したい考えで、認知機能の検診と精密検査に関する助成制度を2019年1月に始める予定。認知症の疑いがある人は、専門医療機関で精密検査を受け、認知症と診断された場合は市が賠償責任保険に加入し、保険料を負担する。認知症疾患医療センターは精密検査などを担う見通し。

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