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高血圧+高血糖+脂質異常…リスク高いメタボ 男子50歳、女子60歳超で増加 静岡県が特定健診データ分析
静岡県は16日、2017年度までの静岡県内の特定健診データ分析結果を発表した。腹囲基準を上回り、高血圧、高血糖、脂質異常の三つ全てに該当する「リスクの高いメタボリック症候群(メタボ)」が、男性は50代以上、女性は60代以上で増加する傾向が見られた。静岡県は増加の一因とみられる生活習慣の見直しを呼び掛けていく。
メタボは男性85センチ、女性90センチ以上の腹囲に加えて血圧、血糖、脂質の三指標のうち、二つが異常値になると該当する。県は今回の分析で初めて、腹囲以外の三つの指標全てで異常値になった人を「リスクの高いメタボ」と独自に定義。13年度から17年度まで5年間のデータで性別、年代別の割合を計算した。
13年度を基準に17年度と比較すると、男性は50代以降の増加が顕著で、50~54歳で13年度の5・4%から0・8ポイント、60~64歳で7・8%から1・6ポイント、70~74歳は8・2%から2・2ポイントそれぞれ増えた。女性は60代以降で増加傾向が大きく表れ、65~69歳で3%から0・5ポイント、70~74歳で3・7%から0・6ポイントそれぞれ増えた。
県健康増進課によると、「リスクの高いメタボ」は脳卒中や虚血性心疾患の発症危険度が高まるという。担当者は「予防するには生活習慣の改善がポイントになる。寝る直前の食事を避けるなど食生活の改善や日常的な運動を意識してほしい」としている。静岡新聞社