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3分でわかる「フレイル講座」第1部<上>高齢者に「肉食」のススメ #フレイル予防中!

年齢とともに食が細れば、筋力が低下し、やがては出かけるのも面倒になって、ひきこもりがちに――。フレイルの予防策として、まずは「食」に注目する。栄養バランスに気をつけるのは当然だが、特にたんぱく質を豊富に含む「肉」がカギを握っているようだ。

 11月上旬、シニアの食をテーマにした料理教室「健康寿命をのばす元気ごはん」が横浜市内で開かれた。メイン料理は「鶏むね肉のクリスピー焼き」。鶏むね肉は安価だが、肉の中でも良質なたんぱく質を多く含む。

 主催する「ベターホーム協会」(東京)は全国で料理教室を展開し、シニア対象の教室も開く。フレイル予防につながる肉料理も積極的に紹介していて、1食でたんぱく質を30グラム程度摂取しながら、塩分は3グラム以下に抑えるよう工夫している。

 「80歳になっても肉をしっかり食べて、健康寿命を延ばそう」

 そんなスローガンを掲げているのは、千葉県歯科医師会。昨年、フレイル予防のための「8029(ハチマル肉)運動」をスタートさせ、口腔(こうくう)機能の維持などをテーマにしたイベントを開いている。

 厚生労働省が今年示した食事摂取基準の改定案では、高齢者について、肉や魚などのたんぱく質を多く摂取する重要性を強調した。65歳以上の人は、毎日、体重1キロあたり1グラム以上のたんぱく質をとることが望ましいとされている。

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