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【ゆうゆうLife】高齢者に多い「水頭症」 「知っている」10%未満
歩行障害や認知障害などの症状が出る高齢者に多い疾患「特発性正常圧水頭症(iNPH)」が正しく診断、治療されていない可能性があるとの調査結果を、医療機器販売会社「インテグラ・ジャパン」が公表した。加齢に伴う症状と放置したり、専門外の診療科を受診したりする例がみられるという。
iNPHは、頭蓋に過剰に髄液がたまることで脳が圧迫される病気。歩くのが遅くなる、転びやすいなどの症状が出るほか、尿失禁や物忘れなどの症状も伴うことが多い。治療は外科手術が行われる。
ところが、一般の男女1000人を対象とした調査で、iNPHを知っていると答えた人は9.9%。身近な人に認知症の症状が出た場合、iNPHを多く治療している脳神経外科や神経内科を受診すると答えた人も4割未満にとどまり、適切な診断や治療が行われていない可能性がある。