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健康食品 過去3年で肝障害が9件 原因は体質か 国民生活センター
国民生活センターは3日、健康食品の摂取が原因で薬物性肝障害になったとの情報が、医師から過去3年で9件寄せられたと明らかにした。いずれも異なる健康食品が原因とみられる。各製品の品質に問題はなく、有害物質や異物の混入も確認されなかった。アレルギー体質などが影響して発症したとみられる。
センターによると1月、50代の女性が特定保健用食品の粉末青汁を飲用後、頭痛や寒気を覚え、肝障害と診断されて34日間入院した。平成27年5月には、70代の女性が3種類のサプリメントを2~3カ月間摂取したところ、薬物性肝障害で1カ月以上入院した。
日本肝臓学会の滝川一副理事長は「薬や健康食品による肝障害の多くは、体質が原因。年齢や性別を問わず、誰でも発症する可能性がある」と指摘する。
センターは「健康食品を摂取して体に異変があれば、すぐに受診を」と呼び掛けている。薬物性肝障害の初期症状には、倦怠感や吐き気、発疹や発熱などがあるという。