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アルツハイマー病の新しい新薬を開発・大阪市立大学

大阪市立大学 脳神経科学の富山貴美准教授らのグループは、
アルツハイマー病の新しい治療薬となる抗体を開発し発表しました。

アルツハイマー病の脳には、アミロイドβが細胞外にたまってできる「老人斑」と、タウというタンパク質が過剰にリン酸化され細胞内にたまってできる「神経原線維変化」という2つの病理変化が現れます。

これまでは主にアミロイドβを標的とする薬が開発されてきましたが、臨床試験において十分な有効性が確認できませんでした。
今回開発された抗体は、タウを標的とし、過剰にリン酸化されたタウに結合して除去するという抗体です。

また、アルツハイマー病に限らず、ピック病など様々な神経変性疾患への予防や治療にも使用することも期待されています。
研究グループは大手製薬企業と協力し、臨床試験を目指しています。
新たなアルツハイマー病への薬として期待されます。


大阪市立大学のHPでは、新薬の研究内容を含め、アルツハイマー病病理についても解説しています。
アルツハイマー病病理変化について興味がある方は、ぜひご確認下さい。

大阪市立大学
http://www.osaka-cu.ac.jp/ja/news/2014/6ieoyy