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アルツハイマー病の新たな治療薬の開発につながる研究(東京大学大学院薬学系研究科)

(東京大学大学院薬学系研究科プレスリリースより)
大きな社会問題となっているアルツハイマー病の発症機構では、脳におけるアミロイドβの異常凝集および蓄積が重要であると考えられています。
一方、脳に存在する神経細胞以外の細胞のうち、その大部分を占めるグリア細胞の一つ、アストロサイトが、神経機能に対してさまざまな影響を及ぼしていることが近年注目を浴びています。しかしアルツハイマー病におけるアストロサイトの病的意義については不明な点が多く残されていました。 

今回、東京大学大学院薬学系研究科の富田泰輔教授、木棚究特別研究員、建部卓也元大学院生らのグループは、アミロイドβを分解する新規酵素kallikrein-related peptidase 7(KLK7)を同定し、

脳内ではアストロサイトが分泌していること、
またアルツハイマー病患者脳ではその発現量が低下していること、
さらに遺伝子をノックアウトしたモデルマウスにおいてはアミロイドの蓄積が亢進することを明らかにしました。

加えて、アストロサイトにおけるグルタミン酸シグナルを抑制することでKLK7の発現量と分解活性を上昇させることができることを見出しました。 

本研究成果はこれまでにアルツハイマー病発症機構において注目されてこなかったアストロサイトを標的とすることで新規治療・予防薬の開発につながることが期待されます。

東京大学 日本医療研究開発機構プレスリリース
https://www.amed.go.jp/news/release_20180108.html